top of page

冬の加計呂麻島での楽しみ方 Vol.3〜新糖の季節です〜

  • 執筆者の写真: クーミン
    クーミン
  • 2月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月9日

’新糖(しんとう)’この言葉、ご存知ですか?


その年に作られるお米のことを新米と言いますが、島ではサトウキビから作られるこの時期の黒糖のことを’新糖(しんとう)と言っています。


ree

現在、加計呂麻島には5つの製糖工場(佐知克1件、野見山3件、諸鈍1件)が残っていますが、どこも丁寧な作業工程で、自然の味わいを活かした’純黒糖’にこだわり、作っています。


ree

野見山のシュガーロード。この日は雨で、風も強かったけど、サトウキビの葉のサワサワという音を感じてきました。


風の爆音、要注意(苦笑)



さて今回は、加計呂麻島の佐知克(さちゆき)集落にある【西田製糖】さんの黒糖作りの見学へ。

ree

加計呂麻島の潮風や太陽の光、雨水を吸収し、すくすくと成長したサトウキビを刈っていきます。この作業を手刈りでするところもあるので、通年通しての大量生産はできず、一つ一つの作業工程はとても丁寧に行われていきます。


ree

刈り取られたサトウキビが積み上げられています。昔は皮を剥き、このまま丸かじりしながら蜜を吸っていたそう。


ree

搾られた汁を釜に入れていく作業。これを「1番釜炊」と言って、汁をぐつぐつ煮込みます。


ree

次に「2番炊」の撹はん。アクを丁寧に取る作業が行われていきます。


「3番炊」の攪はん。丁寧にアクを取った後、さらにぐつぐつ煮詰め、


ree

出来立てホヤホヤ・・・まぼろしの純黒糖が出来上がります。


こうした一つ一つの丁寧な作業工程は、なんと400年も続いているそう。


ree

加計呂麻島の製糖工場は、家業でやっているので、この時期になると島の人の手を借りて、これらの工程を進めているのですが、にいさんやねえさんたちの動きや手捌きは本当に素晴らしい。


ree

さらにサトウキビのすごいのが、搾りかすを醗酵させると、サトウキビの酢「きび酢」が出来上がるのです。これが出来た経緯も、搾りかすをそのまま置いていたら、酢になったのを発見し、商品化したとか。


ree

その他、搾りかすを作物の肥料や家畜の飼料にも使っているところもあり、捨てるところがない地球環境にもやさしい自然栽培のサトウキビ。



製糖工場は集落も違い、水や光の当たり方、潮風も微妙に違うので、それぞれの味を味わってみるのも、加計呂麻島ならではの、この時期の楽しみ方。是非、出来立ての黒糖、’新糖’を現地に味わいに来てください。※製糖の時期は4月いっぱいくらいまで。工場により終了時は違います。


ree

カルシウム、カリウム、鉄分等のミネラル・ビタミン類が豊富なアルカリ性健康自然食品。



ree

加計呂麻産の黒糖が買えるのは、瀬相港側のいっちゃむん市場・生間港側の加計呂麻体験交流館、古仁屋港にあるせとうち海の駅2階「みやげ処せんとうち」に並んでいます。ぜひ、あなた好みの味を見つけてみてくださいね!



ree


◆奄美せとうち観光協会会員*加計呂麻島内製糖工場◆


◎西田製糖(佐知克集落)   

電話:0997-76-0117


◎タイケイ製糖(野見山集落) 


◎野見山製糖組合(野見山集落)

電話:090-3325-3950






∞◆∞ お願いごと ∞◆∞

加計呂麻島は、島に人が暮らしている**“有人離島”**です。観光で訪れる際は、島民の暮らしに配慮しながら、思いやりのある行動を心がけていただけると嬉しいです。

また、プラスチックごみやペットボトルなどはなるべく持ち帰るようにし、自然環境の美化と保全にもご協力をお願いいたします。






コメント


関連サイト

一般社団法人 奄美せとうち観光協会 | 奄美大島瀬戸内町の観光情報サイト

【事務局】
TEL:0997-72-1001(9:00~17:00)
MAIL:amami.setouchi.kanko@gmail.com

当サイトの内容、テキスト、イラスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

© 奄美せとうち観光協会, All rights reserved.

bottom of page