奄美せとうち観光協会
創業60年の老舗『大城もちや』奄美大島の特産品"ふちもち"お土産にいかがでしょうか!

大城もちやの歴史は古く、創業約60年になります。
元々はかまぼこやさんでしたが、おもちを扱うお店になり現在2代目の店主で、ご家族で店頭に立っています。

この日がちょうどお盆前。お盆菓子の手配や梱包作業でとても忙しそうでした!

店主の栄(さかえ)さんは、現役の空手講師。空手を指導して20年、教え子を日本一にも導き、地元の子供たちの憧れの存在です!

店内は、先代の表彰状や感謝状、商売繫盛のえびすさんが飾られています。
大城もちやでは、よもぎ餅をメインとして、奄美の黒糖を使ったお菓子を取り扱っています。一般的には”よもぎ餅”と言いますが奄美の方言では、『ふち(よもぎ)もち』、『かしゃ餅』と呼ばれており、上餅粉によもぎの葉をしっかり練り込んで、かしゃの葉でまいた奄美大島の特産品です。
奄美では、旧暦の節句3月3日にかしゃ餅を作るそうです。

店主の栄さんにお話を聞かせて頂きました。
「奄美では旧暦3月3日に浜下りという行事があって、健康を願うために浜を下ります。家族が集まって料理や三月菓子を食べる、その中にあるのがふちもち。ふちもちを包んでいる月桃の葉には防虫効果や消臭効果があり、葉自体も爽やかな香りがある。今は、もう家庭でふちもちを作っている方も少ないでしょうね。」
「良ければ、ふちもちつくところ見せようか!」

店内奥には、実際に現役で使っている餅付き機があり、先代の頃から使っているので店主の栄さんより先輩だそう。ということは、60年程のキャリアがあるということ。
栄さんは大きな音を立ててふちもちをこねはじめました。こねだした瞬間に、店中によもぎの良い香りが広がります!

「この機械はもう販売していないから、壊れてしまったら終わりなんです。この錘に手を挟んでしまうと、骨まで砕けるくらいの重さがあるよ。」

大きな音を立てながら上から下へと餅を勢いよくこねる、その瞬間に手を入れて餅をひっくり返す。このタイミングを体で覚えているかのように、素早くこねあげていました。

出来上がった餅は均等に分けられ、奄美大島で育ったよもぎの葉に巻かれて販売となります。

よもぎ餅は、琉球・奄美の文化であり、沖縄の方言ではムーチーというそうです。
食べ方は、包んでいる葉を広げそのまま頂きます。少し温めても美味しく頂けるそうです。

「余ったふちもちがあるから、味見していいよ!」

ありがっさまりょーた!お言葉に甘えてふちもちを頂きました!ラッキーな方は、いただけるかも☆
かしゃの葉の香りと、葉を広げたときに香るよもぎの良い匂い!大きさは一口サイズ、黒糖が入っているので少し黒っぽく、よもぎがぎっしり入っているので甘すぎない絶妙な味!
原料は黒糖、よもぎ、水飴などが入っていてもっちりとした触感、味は黒糖の甘さとよもぎの味が絶妙にコラボレーションし、しっかりと口の中に広がります。

私も、美味しいふちもちをお土産にお買い上げ!ありがっさまりょーた!!
その他、大城もちやで取り扱っているお菓子です。





その他にも、あくまきやお祝い用のおもち、赤飯、月桃茶なども取り扱っています。
※店頭はすべて税込み価格です。

<店主の栄さんから一言!>
瀬戸内町の島人は、僕も含めて人見知りな方が多いので、気軽に声をかけてもらえれば嬉しいです!
ふちもちなどは全国に発送も可能です。どこかで食べたことのあるような昔懐かしい味がするふちもち、奄美旅行のお土産に是非いかがでしょうか。
【店舗情報】
店舗名:大城もちや
営業時間:8:00~18:00
住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町船津23-2
定休日:日曜日
電話番号:0997-72-0328
*2019年に取材しております。以降、内容変更となる場合があります。